携帯電話会社を契約している人には馴染みのテザリング機能ですが、格安SIM事業者ではSIMフリースマートフォンしか利用できなかったり、回線種別によってサービス提供の有無があったり、そもそもサービス自体を提供していない場合あります。
格安SIM事業者の中でもmineoがサービス提供しているau回線では、それまでテザリングサービスを提供していませんでした。しかしようやく待ちに待ったテザリングサービスの提供を、2018年10月末より開始したと発表したのです。
mineoでテザリングが解禁へ
mineoではdocomo回線を利用したプランDや、ソフトバンク回線を利用したプランSでは、ずいぶん前からテザリングサービスを提供していましたが、au回線を利用したプランAでは今までテザリングサービスは提供されていませんでした。
今回のサービスの提供となるため、すべてのプランでテザリングが利用できるようになりました。
ただAプランの場合ちょっとだけ条件があって、すでにmineoでAプランを契約している人はそのままではテザリングを利用することができません。
テザリングが可能なau VoLTE対応のSIMカードが必要となり、新規契約の場合はSIMカードの種類でau VoLTE対応SIMカードを選択すればよいのですが、すでにmineoを利用されている方については、SIMカードの変更手続きを行う必要があります。
SIMカードの変更手続きは、事務手数料2,160円とSIMカードの発行手数料248円がかかります。SIMカードの再発行期間は、再発行されたSIMカードが手元に届くまで利用できなくなる可能性もあるので「テザリングをしたい」と思っても、以前から契約している人はちょっとだけ敷居が高いかも知れませんね。
IIJ mioの場合
IIJ mioが提供しているdocomoとau回線では、同じiPhoneでもテザリングができるモデルとできないモデルの両方が存在しています。タイプD(docomo回線)を契約している場合は、SIMフリーモデルでもdocomoから購入したiPhoneでも、テザリングができるようになっていますが、タイプAを契約されている場合はちょっと注意が必要です。
SIMフリーモデルであればテザリングは利用できるのですが、携帯電話会社から購入したiPhoneをSIMロック解除後に利用する場合は次のような制限があります。
●iPhone XS/XS Max(au版) … テザリング不可能
●iPhone X(docomo/au/SoftBank版) … 不可能
※以前モデルでも、携帯電話会社から購入したモデルはテザリング不可能
となっています。IIJ mioでiPhoneを使っていて、ちょっとテザリングしWi-Fi版タブレットを使おうと思っても、残念ですが現段階では利用することができません。IIJ mioとの契約を考えている人で、テザリングを利用することを想定している人はタイプDを契約しましょう。
・でもテザリングって必要?
話題になっているテザリングという機能は、iPhoneやスマートフォンを無線LANルータのアクセスポイントのようにして、携帯電話回線を利用してインターネットに接続できる機能になります。テザリングが利用できるとWiMAXやPocket Wi-Fiを契約しなくても、ノートパソコンやWi-Fi版のタブレットを外出でもインターネットを利用することができます。
ただしインターネットを利用するとのデータ量は、契約しているプランが適用されるので使いすぎてしまうと速度制限を受けてしまって、肝心なときにiPhoneでインターネットを利用することができなくなってしまいます。そう考えるとテザリングはちょっと利用する程度ならいいかもしれませんが、ノートパソコンのような大容量のデータ通信をするような場合はあまり利用しない方がいいかもしれませんね。
またテザリングを有効にしているiPhoneは、接続できるようにアクセスポイントとしの接続待受とインターネット回線への接続の2つを同時に行うためバッテリーの消耗は早くなって、気がつくとバッテリー残量がなくなってしまい電話として利用できない事態になってしまいます。
テザリングは利用できると便利かもしれませんが、データ量も使いすぎてしまってもバッテリー残量も気をつけなくてはならないし、これならテザリングではなくモバイルWi-Fiルータを契約した方が良いのかもしれませんね。