[st-kaiwa1]格安SIMで毎月の携帯電話代をおさえたいけど、どこの事業者でもいいわけではありません。事業者ごとに特徴のあるサービスを提供していたり、自宅のインターネット回線を提供しているプロバイダーで契約すると、月額料金が少しだけ安くなるプランなどいろいろなおトクが手に入ります。このように独自のサービスを展開している格安SIMですが、どこに重点をおいてチェックすれば良いのでしょうか。一緒に考えてみましょう。[/st-kaiwa1]
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契約後に利用するスマートフォンについて
格安SIMを契約して利用するスマートフォンについてですが、新規にSIMフリースマートフォンを購入するか、ドコモやAUなどの携帯電話会社から購入したスマートフォンを利用するか、知人や中古取扱店で購入した中古スマートフォンを利用するかで、格安SIM事業者との契約方法に注意が必要になります。
契約後に利用するスマートフォンが「SIMフリースマートフォン」であれば、特に気にする必要はありませんが、携帯電話会社から購入したスマートフォンや、中古で入手したスマートフォンの場合は必ず次の項目を確認しましょう。
●携帯電話会社から購入したスマートフォンの場合
大手携帯電話会社から購入したスマートフォンは、すべてのスマートフォンにSIMロックがかかっています。
SIMロックとは購入したスマートフォンに、契約している携帯電話会社が発行したSIMカード以外を納入しても電話やインターネットが利用できないように制限をかけることです。この制限はスマートフォンを一括で購入した場合は支払い確認後の翌日、分割で購入した場合は101日目からSIMロックを解除できるようになっています。
もしこのSIMロックがかかったままの状態だった場合、格安SIM事業者で提供しているサービスの回線種別を確認する必要があります。回線種別はdocomo、au、SoftBankがあり、スマートフォンを購入した携帯電話会社と同じ回線種別を選ばなくてはなりません。
これから契約しようとしている格安SIM事業者が、docomo回線しかサービス提供していない場合、スマートフォンもdocomoで購入したモデルでなければ利用できません。auやSoftBankで購入したスマートフォンの場合は、SIMロックを解除するかSIMフリースマートフォンを用意するか、別の格安SIM事業者を検討するしかありません。しかもスマートフォンを購入した会社と回線種別をあわせても、利用できないケースがあるようです。
契約しようとしている格安SIM事業者の公式サイトで、利用するスマートフォンの動作確認が取れているか、チェックしてから契約するようにしましょう。
なおSIMロック解除をして利用する場合ですが、支払いが滞っていたり、2015年5月以前に発売されたSIMロック解除機能を持たないスマートフォンなど、SIMロック解除ができない条件に一致しない限り、SIMロックを解除していから格安SIMを利用するようにしましょう。
●SIMロック解除に関する不安
SIMロック解除を初めて行う場合、「本体代の残金はどうなるのか」や「今契約している携帯電話会社のSIMカードが利用できなくなるのか」、「SIMロック時の手数料」や「月額料金が変わるのか」など疑問がいっぱいでてくると思います。
・SIMロック解除後のSIMカードについて
今契約しているスマートフォンのSIMロックを解除しても、今まで通り挿入されていたSIMカードを利用して携帯電話サービスを利用することができます。SIMロック解除はあくまでも「他社が発行したSIMカードを利用できるようにするための操作」です。安心してSIMロックを解除してしまいましょう。
・本体代金の残金はどうなるの
SIMロックを解除しても、携帯電話会社との契約が切れるわけではないため、本体代金の一括請求や解約扱いとなってしまうことはありません。
・月額料金が変わったりしないのか
SIMロック解除後に月額料金が変わることもありません。SIMロックを解除しても最低利用期間が延長されることもないので、そのまま使い続けて更新月に入ったところで格安SIMに乗り換えるのがベストかもしれませんね。
・SIMロックの解除方法および手数料について
SIMロックを解除する際は、携帯電話ショップの窓口かオンラインから手続きできます。
携帯電話ショップの窓口でSIMロック解除を行なった場合、手数料として3,000円(税別)がかかりますが、オンライン(My SoftBankやMy auなど)から手続きすると無料でSIMロックを解除することができます。
なおSIMロックを解除する時に、本体のIMEI番号が必要になるのであらかじめチェックしておくようにしましょう。ちょっととした注意として、iPhoneが壊れてしまいApple Storeで交換対応をしてもらっている場合、IMEI番号が契約時のものと違います。本来であればAppleと携帯電話会社間で情報が共有されるのですが、共有されていないことがありSIMロック解除時に入力したIMEI番号が存在しないとエラーになることがあります。
この時は一度手続きを止めて、各携帯電話会社が用意している総合サポートセンターに連絡をして確認するようにしましょう。そして1週間ほど時間をあけてから再度手続きしてみましょう。
●中古スマートフォンを購入した場合
もっとも注意をしなくてはならないのが「中古でスマートフォンを入手」した場合です。
携帯電話会社のSIMロック解除は、スマートフォンを購入した契約者が行うことが条件となっているため
中古スマートフォンは携帯電話会社に持ち込んでもSIMロック解除に応じてもらえません。そのため購入する際には「どこの携帯電話会社から発売されたモデル」かを、チェックするようにしましょう。
また目当てのスマートフォンが利用できる回線種別を提供している格安SIM事業者を選ぶようにしましょう。
■通信速度について
格安SIM事業者が提供しているサービスは「通信速度が遅い」といわれますが、実際に事業者ごとに毎日毎時間ごとの通信速度を計測、表示しているサイトがあります。そのサイトをチェックして、どのくらいの通信速度が出ているのか1日の平均やピーク時間帯といわれる7~8時や11~13時、17~19時台の通信速度をチェックするようにしましょう。
実際に計測された結果を見ても、UQモバイルやワイモバイルについてはかなり通信速度が速い部類に入ります。また2018年7月からサービスを開始したLINEモバイルのソフトバンク回線も、かなり上位に食い込む通信速度を提供しています。
あまり外出先で動画を見たり、インターネットを利用しない人であれば、通信速度に重点をおかず月額の利用料金がもっとも安いところを探したり、通話サービスが充実した事業者を比較してみたり、自分が格安SIM事業者に何を求めているのかをよく考えて選ぶようにしましょう。
■縛り(最低利用期間)について
携帯電話会社と契約に対してちょっと懸念になってしまうのが、最低利用期間があることです。携帯電話会社の場合は、最低でも2年間利用することを条件に月額料金の割引が適用されています。
この縛りが嫌で、格安SIMに乗り換えようと考えている人もいると思いますが、格安SIMの場合はデータ通信飲みの契約をした場合は、縛り期間はありません。でも音声通話SIMを契約した場合は、携帯電話会社のように2年間の縛り期間がある事業者や、1年間の場合など期間がバラバラに設定されています。
だから携帯電話会社の縛りが嫌だというだけで、格安SIM事業者の乗り換えようと思っている人は音声通話契約をしないようにしましょう。
■格安SIMサービスのポイントをおさせて
格安SIMを利用したと考えたとき、今まで使い慣れてきた携帯電話会社のサービスと同じように利用出るのか不安になってしまうのは当たり前のことです。だから「ちゃんと使えるかわからない」とか「携帯電話会社との違い」という不安を、どのように払拭するかは情報を集めたり、格安SIMサービスを利用したことがある人や現在進行系で利用している人に話を聞いたり、家電量販店にいる格安SIMに詳しいスタッフにいろいろな不安をぶつけたりして情報武装することです。
格安SIMサービスは携帯電話会社のように、すべてを任せることができません。格安SIMサービスを利用するには、自分でスマートフォンのSIMカードを入れ替えたり、ネットワーク設定を変更したりする必要があります。そういった技術的な部分や契約、手続きの面もしっかり情報を集めて理解することで利用できるのが格安SIMサービスなのです。
とはいえ、一つ一つは難しいことではありません。ちゃんと調べて対応すれば、誰にでも利用できる手軽さがあるのもまた格安SIMサービスのメリットです。躊躇してしまう事があっても、当サイトでしっかり格安SIMサービスのことを理解してもらい、毎月の利用料金を安く済ませて趣味や美味しい食事などに投資するようにしましょう。