スマートフォン

ドコモが先陣を切る!中古スマートフォンのSIMロック解除に応じる!

 

ドコモは総務省がガイドラインを改正し2019年9月1日より義務化となる「中古スマートフォンのSIMロック解除」を、どこよりも早い段階で実施することを総務省に回答しました。

当初の予定では3月31日までに受付開始の予定でしたが、さらに期間を縮め2月20日より中古スマートフォンのSIMロック解除の受付をおこなうと公表しました。

ようやく総務省が当初考えていた「中古スマートフォンを利用した格安SIMサービスの活性化」の第一歩が踏み出されたといえます。

解約後のSIMロック解除はどうなっているの?

携帯電話会社を解約した後に「SIMロック解除しておけばよかった」と思った場合、解約から100日が経過していなければ、携帯電話ショップの店頭で有料となってしまいますが手数料3,000円でSIMロックを解除することができます。

ですが100日を経過していると、店頭でもSIMロックの解除を受け付けることはできません。解約したあと後悔しないように契約している間にSIMロックを解除しておくといいかもしれませんね。契約期間中のSIMロック解除は、ちょっとした条件があるので注意しましょう。

携帯電話会社との契約期間中の場合、スマートフォンの購入方法によってSIMロック解除ができるタイミングが変わってきます。例えばスマートフォン本体を一括で購入した場合、支払いが確認できた時点でSIMロック解除の手続きができ、分割で購入した場合は毎月の支払い状況に問題がなければ、購入から100日経過後にSIMロック解除ができます。

SIMロック解除は、携帯電話ショップかWEBサイトからおこなうことができますが、WEBサイトからなら無料で行なえますが、ショップの場合は手数料3,000円がかかります。

■解約後のSIMロック解除条件を緩和

ドコモは「解約後のSIMロック解除」の条件を、緩和する対策案を総務省に回答しました。

例えば解約後のSIMロック解除について100日間という期間を設けていましたが、これを排除するだけではなくWEB上からでも手続きができるようになります。しかも中古販売店で購入した中古スマートフォンや、友人や知り合いから譲ってもらったスマートフォンでも、SIMロック解除ができるようになります。

しかもSIMロック解除の受付を店頭だけではなく、WEBサイトからも可能になるというのです。

これによって解約してから100日を経過してしまったスマートフォンでも、WEBサイトからSIMロック解除ができるので、格安SIMサービスを契約する前に新しいスマートフォンを購入する負担がなくなりますね。

もちろん中古販売店で見つけた中古スマートフォンも、WEBサイトからなら無料でSIMロック解除が可能となるので、「お気に入りの中古スマートフォンを使って格安SIMサービスの利用を始める」という人が増えていくでしょう。

これで格安SIMサービスを使い始める時に、ボトルネックとなる「利用可能なスマートフォンを用意する」必要がなくなりました。

auやSoftbankからはまだ回答がないようですが、ドコモの回答内容と同じように解約後のスマートフォンに対してSIMロック解除の条件を緩和してくるでしょう。

■でも中古スマートフォンって大丈夫なの?

総務省としては中古スマートフォンを利用しやすくすることで、格安SIMサービスの利用を促進させたい狙いがありますが1つだけ気になる大きな問題があります。

それがスマートフォンに搭載されているOSの「脆弱性問題」です。

中古スマートフォンでもiPhoneに搭載されているiOSについては、iPhone5s以降のモデルでも最新のiOSにアップデートができるので、脆弱性問題が深刻に考えなくても良いかもしれませんが、Androidスマートフォンについては古いモデルになるとOSのサポートが終了してしまっているため、脆弱性が改修されないままとなってしまうのです。この状況について総務省からは、いっさいの注意喚起はありません。

中古スマートフォンでOSがアップデートできない場合の、安全性を確保する方法をしっかり利用者に伝えることこそが、携帯電話事業の管理監督をおこなっている総務省の責務ではないでしょうか。活性化ばかりに気を取られていまい、利用者を危険に晒すようなことでは監督者として失格ですよね。

この脆弱性問題は最新のモデルやOSがサポートされている期間内であれば問題ないのですが、数年以上前のスマートフォンには必ずついてまわる問題であることを常に念頭において、中古スマートフォンを購入または利用するようにしましょう。

このような危険な状況も、しっかり改善されるようであれば総務省が格安SIMサービス開始当初、思い浮かべていた状況に一歩ずつ近づいていくのではないでしょうか。まだまだ発展途上ではありますが、中古スマートフォンの業界団体と安全な利用方法のガイドラインを作り、利用者の情報が守られるように安全性を考えたスマートフォン利用環境を整えてくれることを願っています。

オススメの中古ケータイ・スマホ専門サイトはこちら