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ついにモバイル業界も1Gbps超え!ドコモやWiMAXから対応ルータが続々登場!

 

自宅用の固定回線なら1Gbpsを超えたサービスが当たり前になってきましたが、ようやくモバイル通信業界もモバイルWi-Fiルータを使った下り最大速度が1Gbpsを超えました。1Gbpsを超える超高速データ通信を利用するには、注意しなくてはならない点があるのでチェックしていきましょう。

■1Gbps超え一番乗りはドコモHW-01L

昨年末からドコモはスマートフォンの下り速度と上り速度の高速化を図り、ドコモが発売している最新モデルではXperia XZ3やGalaxy Note9など一部のモデルで、下り最大速度988Mbpsに達しています。あと少し速度が上がればスマートフォンでも、1Gbpsを超えるデータ通信を楽しめるまでになっているのです。

そんな矢先、ドコモが発表した2018年冬~2019年春モデルのラインナップとして発表されたモバイルWi-FiルータHW-01Lが、モバイル業界初となる下り最大速度1,288Mbpsのスペックを持って登場したのです。

★1Gbpsを超える通信速度を達成したのは、キャリア・アグリゲーション(CA)の技術を使ってドコモがサービス提供している5つの電波を束ねた結果です。最近では当たり前になってきているCAを下り通信だけではなく、上り通信にも採用したおかげで最大上り速度も131.3Mbpsに達する速度を出せるようになっています。

ついにドコモが上りも下りも最高速度でサービス提供を始めるのかと思っていたのですが、発表されたHW-01Lは発売日が2019年春となっていて、本記事を執筆中の2月中旬時点では発売日などの詳細は決まっていません。ドコモのルータが発売されるまでモバイル業界での1Gbpsを超えたサービスは利用できないのかと思ってしまうかもしれませんが、WiMAXがやってくれました。

■WiMAXがドコモより先に下り最大速度1.2Gbpsのサービスを開始

★WiMAXも同じようなCAの技術を使って、下り最大1.2Gbpsの通信速度を提供できるようになりました。ですがWiMAXの場合は、単純にWiMAX網だけでは1Gbpsを超える通信速度を出せなかったため、普段はオプションとして提供しているau 4GLTE回線を束ねて利用したのです。

そのためWiMAXで1Gbpsを超えるサービスを受けるには、au 4GLTEのオプションの加入は必須となります。このau 4GLTEのオプションは通常1,005円が利用した際に請求されます。1度使うと同月内であれば何回利用しても、追加で料金がかかることはありません。

また一度も利用していない月もオプション料金はかかりませんが、1Gbpsを超えた通信を利用する場合はau回線の利用が必須となっているので、できればオプション料金がかからないプランを選択するようにしましょう。

■WiMAXもドコモも本当に1Gbpsで通信できるのか?

携帯電話やモバイルWi-Fiルータの通信速度は「ベストエフォート」という形で、カタログや公式サイト等でも表記されています。このベストエフォートとは簡単にいうと「表記されている通信速度を出せるだけのスペックを持っている」ことを表しているだけで、実際の利用環境においてはその速度は出せないのです。

なぜなら計測した値は、電波環境を遮蔽するものや同じようにWiMAXのサービスを利用しているユーザが他にいないなど、速度を下げるあらゆる条件を排除した値だからです。これは携帯電話会社のスマートフォンも同じで、実際にカタログや店頭などに大きく通信速度が掲示していますが、実際には出すことができない速度になります。

またモバイルWi-Fiルータの場合、携帯電話網のデータ送受信とWi-Fi接続機器とのデータ送受信を同時におこなうため、ルータにかかる負荷は非常に高くなってしまいます。そのためWi-Fiを利用した環境では下り最大速度が867Mbpsと遅くなってしまいます。

ベストエフォートで出せる最大の通信速度を利用するには、ノートパソコンなどでUSBケーブルを接続して利用する方法しかないようです。それではWi-Fi接続しかないタブレットなどでは、最大通信速度の恩恵を受けることができませんが、ある程度の通信速度が出ればと十分と割り切りましょう。

また1Gbpsの高速通信サービスエリアは、まだまだ東京と埼玉県の一部と限定されています。公式サイトに掲載されているので、これからのエリア拡充と技術の発展で本当に1Gbpsの通信速度で利用できるようになることに期待したいものですね。

■WiMAXのオプションには入っておいた方がいい

実際に1Gbpsの通信速度は出せないのなら、au 4GLTEのオプションに加入しても意味がないように感じてしまうかもしれませんが、いざという時にその実力を発揮するので加入しておくことを強くオススメしています。

★WiMAXは周波数の高い電波を利用してサービスを提供していますが、周波数の高い電波は障害物に当たると反射してしまう性質を持っています。そのため、WiMAXは屋外でも電波の入りにくい場所があり、地下街や地下鉄などは非常に弱いキャリアとなります。

その弱点をカバーするのがau 4GLTEの電波を利用できる点です。

地下街にある喫茶店などでパソコンを使って作業をしようとしたとき、WiMAXなら電波は入らないけどauだったら電波が入るという場所はたくさんあります。そのような場所でもWiMAXのモバイルWi-Fiルータを利用して、作業ができるのでとても便利で重宝する機能になります。

今すぐWiMAXのモバイルWi-Fiルータを契約してもいいし、2019年春に発売予定となっているドコモのHW-01Lを待つもいいし、どのような手段でもいいと思うので最高速度の恩恵を味わってみたいですね。

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