格安SIMを契約しようと思ったとき、これまではインターネットを利用した契約方法しかありませんでした。しかし最近では街中に店舗を構えたり、家電量販店で専用のブースを設営したりしている格安SIM事業者が増えてきています。
そんなとき、どちらで契約した方が良いのでしょうか。まずはメリットとデメリットをチェックしてみましょう。
■オンラインで契約するメリット
格安SIMをオンラインで契約するときのメリットとデメリットから見ていくことにしましょう。
- オンラインでのメリット①時間を気にしないで契約できる
オンラインのメリットは契約を思い立ったら、すぐに契約を進められる点です。公式サイトへアクセスして、申込みからいっしょに購入するスマートフォンを選択したり、住所や支払い方法を登録したり、契約するプラの登録を行いましょう。
身分証明書の提出は、カメラで撮影した画像やスキャンしたデータを決められた手順でアップロードする方法です。データ通信SIMの場合、身分証明書が不要な場合と必要な場合があります。契約する格安SIM事業者によって違いがあるので、必ず確認をしてから契約するようにしましょう。
MNPをしたいと考えている人も、前もってMNP予約番号を取得しておけば、オンライン契約でもMNPすることができます。
インターネットさえあれば、いつでもどこでもスマホからでも契約することができます。この手軽さを知ってしまうと、店頭・店舗での待ち時間や契約にかかる時間はすべて無駄に見えてしまうかもしれませんね。
- オンラインでのメリット②オンラインだけのキャンペーンがある
格安SIM事業者のオンラインショップで、キャッシュバックやスマートフォンの本体価格が数百~数千円で一括購入できるキャンペーンを展開していることがあります。
キャンペーンについては、いつから開催するのかなど告知されないケースがほとんどです。キャンペーン情報を手に入れるには、定期的に契約を考えている格安SIM事業者のオンラインショップを訪れるようにしましょう。
- オンラインでのメリット③わからない点もチャットで解決
契約する際にわからない事があれば、オペレーターの在籍している時間帯なら電話をかけてもいいし、チャットを利用している事業者もいるので安心して契約を進めることができます。
チャットが利用できる格安SIM事業者でも、深夜の時間帯とかであるとAIが受け答えをしてくれるようになっています。調べたいことを単語レベルまで落として質問すれば、FAQページのリンクを教えてくれるので困ることはないでしょう。どうしてもチャット形式だと答えにたどり着かない場合は、FAQページで検索するのも一つの手段です。
■オンラインのデメリット
しかしオンラインの手軽さの裏に、次のようなデメリットも隠されています。あまり見たくないかもしれませんが、一応チェックしておきましょう。
- オンラインのデメリット①すぐに利用できない
スマートフォンを利用するにあたり、どうしても利用するにはSIMカードが必要になります。オンラインでの契約の場合、SIMカードやスマートフォン本体は郵送となるため、受け取りまでに時間がかかってしまいます。
時間に余裕がある人は良いかもしれませんが、すぐに利用したい人はオンラインではなく店頭・店舗で契約された方がいいですね。
- オンラインのデメリット②実機にさわれない
契約と同時にスマートフォンを新調する場合は、できるだけ実機をさわりたいですよね。でもオンラインでは、実機をさわることができません。
最近では360度回転させて確認ができるオンラインショップもあるようですが、やはり的確に感覚をつかむのは難しいでしょう。
「百聞は一見に如かず」というコトワザがあるように、これから長い付き合いとなるスマートフォンだからこそ、実機は必ず1度はさわっておきましょう。
■店頭・店舗のメリット
携帯電話会社と契約しているときから安心できるのは、店頭・店舗での契約だったという人も少なくないでしょう。以前、格安SIMサービスの問題点として「店舗がない」という調査結果も出ていたぐらいです。いったい店頭・店舗にはどのようなメリットがあるのか、まずはこの点をチェックしてみたいと思います。
- 店頭・店舗のメリット①いろいろ細かく相談できる
店頭・店舗にいるスタッフは格安SIM事業者に詳しい人ばかりです。特に家電量販店では、いくつもの格安SIM事業者のスタッフが待機しています。
はじめから利用する格安SIM事業者が決まっている人であれば、その店舗にいってプランを相談するのが良いかもしれませんが、まだどこの格安SIM事業者にしようか決まっていない人は、家電量販店にある格安SIMコーナーか格安SIM担当者に話を聞くと良いでしょう。
例えばスタッフに「こんなふうに使いたい」とか「毎月の負担はここまでが限界」というように伝えるだけで、各格安SIM事業者が提供しているプランの中から適したものを紹介してくれます。また場合によっては「その使い方なら携帯電話会社でもできます」とか、携帯電話会社で安く利用できるきっかけを作ってくれるかもしれません。
チャットだと文字入力が面倒で諦めてしまう細かい質問も、店頭・店舗ならニュアンスが伝わりやすいので自分が本当に求めている形で契約できそうです。
- 店頭・店舗のメリット②実機をさわれる
オンラインのデメリットで紹介した「実機にさわれない」ことは、店頭・店舗でのメリットになっています。展示されている実機も、実際に電源が入っているモデルが多いので実際に自分の使い方をイメージしながら、操作することが可能です。
カメラで撮影した感覚や重量感、手に収まるサイズ感など、画像ではどうしても伝わらない部分が確認できるので、はじめはこのスマートフォンを購入しようと思っていたという人も、途中で気が変わってしまうかもしれません。
じっくりさわって「これだ」というモデルを見つけてください。
- 店頭・店舗のメリット③すぐに使える
格安SIM事業者が店舗を持っている場合は、本当にいろいろな手続ができるようになっています。例えばSIMカードの再発行や即日発行、契約はもちろんプラン変更や修理受付など、携帯電話会社が提供しているサービスとほぼ変わりません。
しかし家電量販店にある格安SIM事業者の専用ブースでは、ちょっと条件が変わってきます。SIMカードの即日発行できる種類がSMS付きデータ通信SIMや音声通話SIMだけで、データ通信SIMはオンラインでの手続きが必要だったりします。
それでもどちらも条件はありますが即日SIMカード発行をしてもらえるので、すぐに利用することができます。
このように店舗がある格安SIM事業者は、携帯電話会社の店舗とほぼ同じようなサービスを展開していることがわかりました。これなら店舗で契約したくなりますが、デメリットをみてから判断しても遅くはないでしょう。
■店頭・店舗のデメリット
格安SIMの場合は、店頭・店舗を運営しないことでコストを削減し低価格でサービスを提供しているという仕組みがあるため、次のような点をデメリットと感じてしまうでしょう。
- 店頭・店舗のデメリット①店舗や取扱事業者が少ない
やはり格安SIM事業者が店舗を運営するには、それなりのコストをどこかから捻出する必要があるため、バックに大手企業の後ろ盾がないと携帯電話会社のような店舗数を運営することは難しいようです。そのため店舗を開いている場所も、繁華街であったり主要なターミナル駅付近だったりします。
家電量販店で専門ブースを設けている格安SIM事業者もあまり多くないため、限られた事業者としか契約できなくなってしまいます。
ここを改善するともう少し格安SIMサービスの知名度も上がっていくかもしれませんね。
- 店頭・店舗のデメリット②契約に時間がかかる
店頭や店舗で契約する際には、事業者側にも説明をする責任が課せられています。契約するプランや割引の適用方法など非常に細かい内容の説明をうけ、契約者の理解を得たことをチェックする必要があります。
このようにチェックする時間がかかるため、オンラインで契約する以上に時間がかかってしまいます。店舗や専用ブースの混雑状況にも寄りますが、30分以上の時間がかかることを覚悟しましょう。その時間に開通確認も行っているので、もしかするともう少し時間がかかってしまうかもしれません。
■自分にあった方法で契約しよう
ここまで店頭・店舗とオンラインのメリットとデメリットを見てきましたが、どちらも一長一短があることがわかったと思います。あとはどんな方法で契約するかは、あなたが選択すればいいだけです。
時間に余裕があるときや、すぐにサービスを利用できなくても問題がない場合、時間をかけて店頭や店舗に出向いて契約する必要はありません。ゆっくり時間を使ってオンラインで契約すればいいわけです。どうしてもすぐ利用したいのであれば、店頭・店舗に出向いて契約するべきです。
こうして自分にあった方法を選択することで、より楽しい格安SIMライフを送っていきましょう。